民泊物件の写真撮影ガイド：予約率アップのための秘訣
民泊の運営を成功させるためには、リスティングに掲載する写真が非常に重要です。この記事では、物件の写真撮影のポイントやプロに依頼する方法について詳しく解説します。これから民泊運営を始める方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.民泊で写真は重要？
民泊運営では、AirbnbなどのOTAサイトにリスティングを記載します。その際に最も重要なのが写真です。宿泊施設探しをするゲストはまず写真を見て判断するため、写真の出来が予約率に大きく影響します。素敵な写真があればクリックされやすく、予約につながりやすくなります。逆に、どれだけ立地やアメニティが良くても、写真が悪ければ見向きもされません。内装を魅力的に見せる写真撮影が非常に重要です。特に住宅写真とは撮り方や掲載ルールなどが異なるので、大事なポイントは抑えておきましょう。
1-1. サムネイル画像が勝負
AirbnbなどのOTAサイトを使って、ゲストが検索をかける場合、他の民泊施設と共に一覧で掲載されます。
PCは1画面で3枚、スマホは1画面で1枚のみが閲覧できます。ゲストは20～30枚ものサムネイルを閲覧しますので、サムネイル画像の時点で、目立たない画像では認知されずに素通りされてしまうリスクがあります。
- アクセントカラーをつける: 目立つサムネイルは他とは違う施設と認識され、クリック率が向上します。
- 正方形のサムネイルに構図を合わせる: AirbnbやBookingはサムネイルが正方形に加工され、掲載されます。写真の構図はサムネイルの形式に合わせて作っていく必要があります。
- インパクトのあるインテリア：桜や和傘など、日本らしいインパクトのあるインテリアは目を引きます。
- モデルを利用する: 民泊施設の写真は人物写真も掲載可能です。施設のイメージに合わせて、ファミリーやキッズなどのモデルを準備することで、ゲストに共感をもたらします。
1-2. 写真でイメージを伝える
宿泊のテキスト情報は翻訳掲載されていますが、翻訳機能ではニュアンスなどの違いによって、その施設情報を正確に伝えることが難しく、ゲストは予約するにあたって、その施設がどんな施設なのかたくさんの写真を見て、感覚的決定します。
そのため、民泊で利用する写真はその施設でどんなことができるのか？写真でイメージで伝えることが重要です。
- インテリアを利用する: 例えば休息をイメージさせるコーヒーカップ、子供が遊べるおもちゃ、などを掲載することでどんな時間を過ごせるのかイメージを伝えます。
- アメニティーや設備の写真を撮る: 言語では伝わらないことを防止するため、アメニティーや住宅設備は漏れの無いようにたくさん撮りましょう。
- モデルを利用する: 施設をどう使用するのか？イメージに合わせて、ファミリーやキッズなどのモデルを準備することで、ゲストに共感をもたらします。
1-3. 複数パターン用意し、写真は定期的に入れ替える
サムネイル画像やTOP5に並べる画像は定期的に入れ替えましょう。どのパターンがクリック率や予約率などが最も良いのか確かめる意味もありますが、特にAirbnbではリスティングを更新を行うことで、リスティングがアクティブステータスと認識され、SEO上位に掲載される仕様になっています。(2024/6現在)
ですので、写真は複数パターンを用意して、数週間に1度は更新するように心がけましょう。
2.民泊で写真を撮影するときのコツ
2-1. 撮影前の準備
- 部屋を綺麗にしておく: 撮影前に部屋をしっかりと清掃しましょう。ベッドのシーツはシワを伸ばし、水回りもきれいに整えます。不要なものは片付けて、スッキリとした見栄えを心がけましょう。
- 撮影用インテリアの準備をする: 撮影時のアクセントととして、インテリアを準備します。フェイクグリーンやコーヒーカップ、テーブルセッティング用品、洋書、提灯、和傘、造花、花瓶など、部屋の魅力を引き出しましょう。
- 撮影は日中と夜間ともに撮影する: 広く明るく自然光が入る日中に撮影するのがベストですが、ゲストが施設を利用する時間は夜間です。複数パターン用意するためにも夜間での撮影パターンも用意しましょう
- カメラマンのスケジュールを調整する準備をする: 撮影は必ずプロカメラマンを利用するのが良いでしょう。人気のカメラマンは1,2か月先の予定まで埋まっていることもありますので、早めに準備しましょう。
- モデルのスケジュールを調整する: 民泊の写真は人物写真を取り入れることも効果的です。人気のモデルは1,2か月先の予定まで埋まっていることもありますので、早めに準備しましょう。また、当日の髪形や服装なども撮影イメージに合わせてあらかじめ伝えておきましょう。
2-2. 撮影のポイント
撮影はプロカメラマンに依頼することが基本ですが、しっかりこちらの要望を伝えていないと、納品された写真が使えない…なんてことも少なくありません。カメラマンにも得意不得意がありますので、しっかりと納品してほしい写真のイメージを伝えてください。
- 部屋が広く見えるように取る: 自然光を取り入れると部屋が明るく見えます。逆光にならないように注意し、色々な角度から撮影して部屋の魅力を引き出しましょう。
- イメージ写真はインテリアをアップで撮る: インテリアをイメージ写真として使いましょう、特にシンプルな部屋にはアクセントカラーを置くと、すっきりした写真になります。小物は多すぎないようにバランスを取ることが大切です。
- 構図に合わせて家具の配置やインテリアを移動する:きれいに撮れる構図に合わせて、家具やインテリアをその都度移動しましょう。
- 写真は多めに撮る:複数パターンの掲載を行うためにとにかくたくさんの写真を撮りましょう。同じ角度からでも複数枚撮影しておくと、編集時に選択肢が多い方が良い結果を得られます。
2-3. 写真の加工
撮影が完了したら、次は撮った写真をさらに綺麗にするために加工します。加工ソフトはフリーソフトもありますが、可能であれば有料ソフト(Lightroom、photoshop)などを利用するのが良いでしょう。
- 基本は広く明るく: 広く明るいすることで清潔感を伝えることができます。ほとんどのゲストが施設に清潔感を求めていますので、必ず広く明るいパターンの写真は準備しましょう。
- 夜のパターンは雰囲気重視: 夜パターンの写真は広く見せるよりも光の陰影などの雰囲気を伝えます。ライティングなどを工夫して、落ち着いた雰囲気を演出しましょう。
- インテリアをアップはピントをぼかす: インテリアをイメージ写真はピントをぼかすことによって、インテリアを特に印象付けることができます。
- 白とびやノイズを消す: カメラが光を集めすぎると、白とびと呼ばれるぼやけが発生します。部屋をはっきり見せるために白とびやノイズは必ず消しましょう。
3.プロに民泊の写真撮影を依頼するメリット・デメリット
プロに民泊の写真撮影を依頼する際にはメリットもデメリットもあります。しかしながら、1泊数万円を売り上げる民泊事業ではプロカメラマン費用はすぐに回収できますので、写真撮影はプロカメラマンに依頼するのが絶対におススメです。写真撮影の代行会社に依頼する方法もあります。費用は条件や立地によって異なりますが、3万円〜5万円が一般的です。会社によっては撮影後すぐに納品してくれるところもあります。
メリット
- 手間が省ける: 撮影や編集を全て任せられるため、自分でやる時間と労力を節約できます。
- 仕上がりが綺麗: プロの撮影はクオリティが高く、部屋の魅力を最大限に引き出した写真を提供してくれます。
デメリット
- 費用がかかる: プロに依頼する場合、撮影費用が別途かかります。初期費用を抑えたい場合はデメリットになります。
- イメージと違う仕上がりになる可能性: 希望通りの写真に仕上がらない場合もあります。撮影時にはカメラマンにイメージを伝え、確認を怠らないようにしましょう。
まとめ
写真は民泊の予約率アップに直結する重要な要素です。お部屋の持つポテンシャルを最大限ゲストに伝えるためにも、素敵な写真でゲストの心を惹きつけ、競合物件と差をつけましょう。
